東京都内のハイカラっとした街はどこかというと、柴又を挙げる方が多くいらっしゃいます。
下町として親しまれる柴又は、葛飾区の情緒があふれる街。結びつけるイメージはというと、一世を風靡した寅さんがやはり代表的でしょうか。
地上波で1968年(昭和43年)に放送が始まり、TVシリーズほか映画作品としても親しまれた名作です。
そして柴又のエリアにゆかりあるスポットがあるとなれば、聖地巡礼したくなる方も多くいることでしょう。
そこで今回TOKYO LOCAL(東京ローカル)では、昭和レトロと寅さんをテーマにした葛飾・柴又の観光スポットを厳選してご紹介していきます。
ぜひ最後までごらんになり、今後向かうときの参考にしてみてくださいね。
フーテンの寅像と見送るさくら像
寅さんゆかりのスポットで、必ず訪れておきたいのがフーテンの寅像と見送るさくら像。
京成金町線・柴又駅からわずか1分という、ベストなアクセス性を誇るため通りすぎは厳禁ともいえるでしょう。
スーツにトランク、ハットを被った装いの寅さんはひと目で惹き込まれる魅力があります。
写真撮影をして思い出に残すことを強くおすすめします。
また、同地点から北へ進むと柴又観光案内所もあるため、連泊予定の方なら寅さん関連の来訪が済んだとき用にアクセスしておくのも良いでしょう。
- フーテンの寅像と見送るさくら像
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- 場所
- 東京都葛飾区柴又4丁目8−14
- アクセス
- 柴又駅より徒歩1分
- 営業時間
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- 定休日
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柴又ハイカラ横丁
柴又駅を出て帝釈天へと進んでいけば、視界に飛び込んでくる柴又ハイカラ横丁。
昭和レトロモチーフな建造物で、1Fフロアが当建物になります。
1Fフロアの柴又ハイカラ横丁ですが、息吹が注がれ生まれたのは2004年。オーナーが葛飾区の駄菓子屋に馳せる想いを具現化した空間で、駄菓子をはじめ縁日さながらの体験をできるスポットとして確かな人気を博しています。
気になる駄菓子は何と、1,000点以上もの商品数をほこり初めての発見に胸が躍る方も多いのだとか。
中でも特筆したいのが、串で味わえるカステーラでしょうか。パンダのイラストがかわいい包装で、懐かしさと親しみを同時に覚える古風が顕著に表現されている逸品です。
そのほか多国籍の国旗が玄関部分に飾られていて情緒もバツグン、レトロな外観は観光者の心を居抜き写真に収める方も多数いらっしゃいます。
柴又のおもちゃ博物館
柴又ハイカラ横丁は1F部分に相当しますが、2F部分もアンティークな装いで訪問は欠かせません。
2Fはおもちゃ博物館となっていて入場料が必要ですが、200円というリーズナブルな価格で入館することが可能です。
多種多様な商品が羅列された1Fと違う点は、体験をベースにしたアトラクションがあるところでしょうか。
具体的には10円硬貨を入れると遊べる、レトロゲーム機の操作。代表格となるドイツのカレラ製・1/32のスロットレーシングサーキットがあり、記念写真として1枚撮っておきたくなるような魅力にあふれています。
なお、2Fへの入場は1Fフロアで入場料を払って向かいますが、撮影ならびに駄菓子をお土産として購入しておくと、後日談として友人・家族・恋人間でトークに花咲くことは間違いないでしょう。
- 柴又ハイカラ横丁(柴又おもちゃ博物館)
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- 場所
- 東京都葛飾区柴又7-3-12
- アクセス
- 柴又駅から134m
- 営業時間
- 10:00~18:30
- 定休日
- 不定休
- 予算
- ~¥999
- 注記
- 諸状況により、掲載情報から変更されている場合があります。事前に施設・店舗までお問合せいただくか、公式サイト等で最新情報をご確認ください。
帝釈天参道
京成線の、柴又駅から柴又帝釈天までの道を柴又帝釈天参道といいます。
道中の闊歩を盛り上げるべく、参道エリアの商店街には店舗が軒を並べていて数はなんと約40店。
お食事処・仏具民芸・生活用品ほかお土産まで、4大ジャンルで葛飾区外の方たちも引き込む注目のスポットとなっています。
昭和創業2年の老舗・亀屋本舗を一例にすると、草だんご・くず餅などの和菓子を楽しめるほか、団体向けのプランやバリアフリー対応など、観光客や地元の方にも至れり尽くせりのサービスでおもてなしをしていて必見です
ちなみに、寅さんにまつわる話だと、車寅次郎の実家・門前とらやがあるのも当商店街なのです。
柴又帝釈天題経寺に向かう前に立ち寄れる参道なので、ぜひ道中に向かってみてはいかがでしょうか。
- 帝釈天参道
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- 場所
- 東京都葛飾区柴又7丁目
- アクセス
- 柴又駅より徒歩2分
- 営業時間
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- 定休日
- –
- 予算
- 注記
- 諸状況により、掲載情報から変更されている場合があります。事前に施設・店舗までお問合せいただくか、公式サイト等で最新情報をご確認ください。
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柴又帝釈天
東京都・葛飾区の柴又に帝釈天が威風堂々と構えられてます。
正式名称は経栄山題経寺(きょうえいざんだいきょうじ)といい、江戸の寛永(かんえい)の時代に開山されるという歴史のある寺です。
男はつらいよの題材に当てはめると、まず主演の寅さん(車寅次郎=演者:渥美清)が大きく関与しています。
本家とらや老舗における5代目主人・車平造に、芸者・菊との間で生誕したのが寅さんで、とらや本舗が帝釈天門前の菓子屋だったことが記憶に残っているのではないでしょうか。
よって、作品を愛するファンが聖地巡礼をするように帝釈天に訪れるのが定番となり、放送開始から年月が経っても愛されるスポットとなっているのです。
- 柴又帝釈天
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- 場所
- 東京都葛飾区柴又7丁目10−3
- アクセス
- 京成線「柴又駅」下車。徒歩3分。北総公団線「新柴又駅」下車徒歩12分。
- 営業時間
- (平日)9時~16時迄 (祝祭日)9時~17時迄
- 定休日
- 日曜、月曜定休
- 予算
- 庭園・彫刻ギャラリー共通(1名につき) 大人400円 子供(小・中学生)200円 団体20名以上は大人300円
- 注記
- 諸状況により、掲載情報から変更されている場合があります。事前に施設・店舗までお問合せいただくか、公式サイト等で最新情報をご確認ください。
山本亭
山本工場(カメラ部品)の創業者・山本栄之助翁氏が所有していた邸宅が、大正ロマンの象徴ともなる山本亭です。
昭和63年に葛飾区が取得後、平成3年より一般公開された歴史があります。
さらに、米国の日本庭園専門誌『数寄屋リビング』では2003年以降、7位以内の常連になるなど国外からの評価が高いのも日本人としては鼻が高いですね。
木枠のテラスからは、風情を覚える日本庭園を思い切り眺望できる和の絶景。
内観は和のみならず、大理石のマントルピース・寄せ木であつらえたモザイクの床・窓はステンドグラスなど、洋のエッセンスもブレンドした空間が虜になります。
そのほか、もし柴又観光に訪れる時間にゆとりがあるなら、イベントも豊富なので計画的に山本亭で時間を割くのもおすすめ。
例にするとギター演奏会・錦秋(きんしゅう)茶会など多目的の方のニーズを満たす行事もてんこ盛りです。
加えて甘味処もあり、旅人が癒される時のスポットとしても話題性に富んでいます。
例えばお茶付きのぜんざいはワンコインで楽しむことができ、こちらも同様にゆったりとした時の流れの中、素敵な非日常を謳歌できますよ。
葛飾柴又寅さん記念館
山本亭を出たあとに向かいたいのが、葛飾柴又寅さん記念館でしょうか。
隣合わせで山本亭から南方に位置していて、スムーズにアクセスできる場所に館を構えています。
寅さん記念館という作品をリスペクトする名称がつくことから、定期的に寅さんにまつわるイベントが盛りだくさん。
例にすると、とある日程では『かいけつゾロリ×男はつらいよ寅さん』のコラボイベントがあったり、35mmフィルムで楽しむ上映会が開催されたり、ファンは魅了されること間違いなし。
また常設展として男はつらいよ×リアル謎解きゲームなども展開し、いつ来館しても楽しめる充実した構成になっています。
寅さん愛にあふれる方をはじめ、昭和レトロを愛する方も、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
- 葛飾柴又寅さん記念館
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- 場所
- 東京都葛飾区柴又6丁目22−19
- アクセス
- 京成柴又駅下車8分、JR常磐線・京成線ともに金町駅前発小岩駅行バスにて「柴又帝釈天」下車7分
- 営業時間
- 4月~9月 平日 AM 9:00~PM 5:30/土・日・祝日 AM 7:30~PM 6:30 10月~3月 平日 AM 9:00~PM 5:30/土・日・祝日 AM 7:30~PM 5:30
- 定休日
- 年中無休定休
- 注記
- 諸状況により、掲載情報から変更されている場合があります。事前に施設・店舗までお問合せいただくか、公式サイト等で最新情報をご確認ください。
まとめ
以上が一世を風靡した作品「男はつらいよ」にゆかりのある柴又スポットのご紹介でしたが、立ち寄りたくなる場所の目星はついたでしょうか?
京成線の柴又駅より徒歩で巡ることができ、道中に寅さん映像の思い出を想起しながら楽しめる散策。葛飾区柴又だからこそ、体験できる旅でしたね。
柴又の旅の思い出をきちんと残せるように、アナログ・デジタルのどちらでもカメラを携帯し、写真を撮ったりお土産を持ち帰ったり存分に柴又を堪能してみましょう!