等々力渓谷は、東京都内にある自然を感じられるスポットの中でも、特にイチオシの癒しスポット。
忙しい日々の中、マイナスイオンを感じたいと思う人にとっての憩いの場。
渓谷内には、ケヤキ、シラカシ、コナラ、ヤマザクラなどが自然植生しており、春は桜、秋は紅葉と季節ごとに様々な花が咲き誇り、自然の景色を楽しむことができます。
主な季節の花や見どころは以下の通り。
【2月〜3月】梅
【4月】桜
【5月〜】新緑
【11月】紅葉
また、等々力渓谷は湧水も有名で東京の名湧水57選にも指定されており、渓谷内には30ヶ所以上の湧き水が点在しています。
現在は水が勢いよく湧き出ている様子を見ることができませんが、じんわりと水が湧き、それが窪地に集まって湿地帯となっている場所が4ヶ所あります。
ほかにも、等々力渓谷には、野鳥が多く生息しており、流れる川にはカルガモが浮かんでいたり、渓谷内でシジュウカラ、ヒヨドリ、キジバト、メジロ、ワカケホンセイインコなど14種類の野鳥を観察できるのも特徴です。
このようにさまざまな見どころが満載の等々力渓谷には、年間約60万人の方が癒しを求めて足を運びます。
今回のTOKYO LOCALでは、そんな等々力渓谷の魅力を徹底紹介していきます。
文章の最後には、レストラン情報やアクセス方法なども記載していますので、これから等々力渓谷に行きたいと考えている方は、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
等々力渓谷とは
等々力渓谷は、閑静な住宅街である世田谷区にある東京23区唯一の渓谷。
東京都の「名勝」(景色がとくに良い土地の意味であり、鑑賞上価値の高いものとして文部科学大臣が官報に告示することによって指定したもの)の1つとして指定されているスポットです。
等々力渓谷は自然豊かなスポットであり、東京にいることを忘れさせてくれるような非日常の雰囲気を味わえるため「都会のオアシス」とも呼ばれています。
のんびり散歩やハイキングで、遊歩道を歩くと気持ちがいい場所であり、たっぷりとマイナスイオンを浴びて、癒しをチャージしてみてはいかがでしょうか。
等々力渓谷の見どころ
ゴルフ橋
等々力渓谷のトレードマークとも呼ばれる、赤い橋。
ここがゴルフ橋と呼ばれている理由は、昭和初期に旧下野毛にあった広大なゴルフ場があり、そのゴルフ場へ行くために架けられた橋だからということに由来しています。
空襲によって消失してしまったため、現在ゴルフ場はありませんが、ゴルフ橋だけは残っていて等々力渓谷のフォトスポットになっています。
ちなみに、以前この橋は木製だったそう。
現在の赤い鋼橋になったのは1961年(昭和36年)です。
古墳(等々力渓谷3号横穴)
「等々力渓谷3号横穴」と呼ばれている古墳で、ゴルフ橋から続く遊歩道を10分ほど歩いたところにある横穴。
こちらは古墳時代末期から奈良時代(7〜8世紀ころ)にかけて造られたもので、現在でも完全な形として残されています。
渓谷内にはほかにも6墓以上発見されていますが、完全な形で残っているのは等々力渓谷3号横穴のみです。
ちなみに、等々力渓谷3号横穴の中に入ることはできませんが、ガラス越しに内部の埋蔵施設を見ることは可能ですよ。
日本庭園
かぶき門と呼ばれる立派な門をくぐった先にある庭園。
入園料は無料で、中には「書院」や「竹林」があります。
書院では無料でお茶を飲むことができますよ。
木々が生い茂る癒しの空間を散策してみるのもいいですね。
不動の滝
等々力の地名の由来にもなった場所で、800年以上前から流れてる湧水。
かつては十分な水量があった滝で、流れ落ちる滝の音が渓谷に「轟く」ことから「とどろき」と呼ぶようになったと言われています。
こちらは、古来より滝行が行われていた場所でもあり、瀧を見上げると「等々力不動尊」のご本尊である不動明王が祀られているのが確認できます。
都内でも有数のパワースポットとも言われています。
等々力不動尊
不動の瀧の横にある階段を上った場所にある寺で、関東三十六不動尊霊場の第17番。
創建は、平安時代末期である1,100年ころ。
興教大師である覚鑁上人(かくばんしょうにん)が創建し、江戸時代末期に本堂が建てられました。
等々力不動尊のご利益はさまざまです。
もっとも有名なのが「学業成就」。
そのほか、健康長寿、厄除け、無病息災、金運、商売繁盛などのご利益があると言われています。
また、最近では縁結びや恋愛成就でも有名なので、カップルのデートにもピッタリですね。
等々力渓谷の休憩処
雪月花
等々力渓谷の川沿いにある甘味処(※)。
※あんみつや団子などの和菓子を提供する店のこと
渓谷が望める場所にあり、古民家のような外観が特徴です。
こちらの人気メニューは「あんみつ」。
ほかにも、夏はかき氷やところてん、冬はおしるこなど、季節の甘味も食べられます。
散策で疲れた身体に糖分をチャージするのにぴったりですね。
- 雪月花
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- 場所
- 東京都世田谷区等々力1-22-47
- アクセス
- 等々力駅から徒歩7分
- 営業時間
- 11:00~16:00
※冬季営業日/12月第三月曜日~3月14日中は土日祝日のみの営業。
ただし、2月3日は平日でも営業、元旦~7日は上(等々力不動尊)で営業。
- 定休日
- 冬季以外は無休。冬季は基本平日休み。
- 予算
- ~¥999
- 注記
- 諸状況により、掲載情報から変更されている場合があります。事前に施設・店舗までお問合せいただくか、公式サイト等で最新情報をご確認ください。
OTTO
等々力渓谷沿いにあるイタリアンレストラン。
環状8号線が交差する位置にあるマンションの一角がお店になっています。
創業は1998年。
OTTOというのはイタリア語で数字の8の意味。
これはお店の前にある道路・環状8号線とかけていると言われています。
そんなOTTOの人気メニューは、ガス釜を使って焼き上げた自家製ピザ。
ランチタイムにはサラダとドリンクがつくのでお得です。
こちらのお店では、窓際の席に座ると、そこから等々力渓谷を眺めることができます。
散策の帰りに寄ってみてはいかがでしょうか?
- OTTO
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- 場所
- 東京都世田谷区野毛1-17-11 等々力渓谷スカイマンションB1F
- アクセス
- 等々力駅から徒歩5〜6分程度
- 営業時間
- 【月〜金】11:00〜L.O.14:00、17:30〜L.O.20:00(close 21:00)
【土日祝】11:00〜L.O.14:3017:30〜L.O.20:30(close 21:30)
- 定休日
- 月曜終日 火曜ディナータイム 年末年始
- 予算
- 【夜】¥3,000~¥3,999【昼】¥1,000~¥1,999
- 注記
- 諸状況により、掲載情報から変更されている場合があります。事前に施設・店舗までお問合せいただくか、公式サイト等で最新情報をご確認ください。
等々力渓谷のアクセス方法
等々力渓谷へのアクセスは、以下の通り。
【電車】
東急大井町線「等々力駅」より徒歩3分
①「等々力駅」南口出口
② 出口を出てすぐ右手にセブンイレブンがあるので進む
③ 左手にココカラファイン、右手に成城石井があるので進む
④ ゴルフ橋が目印、ここが等々力渓谷です
また、バスでもアクセス可能。
その場合は、東急バス、都営バス「等々力」下車徒歩5分です。
まとめ
以上、等々力渓谷の魅力をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
「休日の癒し散歩」に最適の美しいスポットなので、ぜひ心ゆくまで満喫してくださいね。